いや俺川崎から来て(´;ω;`)

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電動キックボードod510を買って半年乗ってみてのログとレビュー

この製品はどうも頻繁に改善やらなんやら入れてそうな感じなので、あくまで2022年に買った1人のレビューとして参考まで、にしてください。

まず自分の電動キックボード購入のモチベーションです。

  1. 自分は今まで二輪と言えばアナログ自転車しか乗ったことなく、自動で動いて風を感じれる乗り物(要は原付)に憧れがあったが、原付への敷居の高さも感じていて、電動キックボードだったらチャリの延長線みたいなもんじゃねって思った
  2. 妻子が里帰りしてるところに自分がいくとき駅まで毎回車で迎えにきてもらうのは忍びないので自分で行けるようにしたい。電動キックボードなら自転車より折り畳み手間が低くて小さくて遠征に向きそうだ
  3. 自分は銭湯が好きでよく行くが、徒歩だと家から30分近くかかるのを縮めたい

でod510を選んだ理由がこれです。まあ安かったからがほぼ。

  1. よく売れてそうだったのでそれなりに実績があるだろう
  2. 公道を走れるタイプとしては10万円付近のものが多い中で最安に近い。電動キックボードを実際自分がどれほど使うようになるか未知で、もし思ったより全然使わない感じになっても諦めがつく。逆にすごいいい感じだったら次いいの買えばよい

組み立て編

届いて見てみるとなかなかでかくてごつい印象。と言っても恐らく子供の乗るアナログキックボードのイメージがあるからで、自転車と比べると大きくない。
まず説明書を開くとさすが最安クラスというか、不安になる薄っぺらさ。

開いて1個目の指示。まず正常状態を教えてもらっていいですかね…

 

梱包品すら書いてないし、実際欠品が判明。ミラーと本体をくっつけるやつがないんよ。買った店に問い合わせたら迅速に代替品を送ってくれて解決。こんな感じでも安いから許せる。

さて何はともあれ乗れるように組み立てを再開。
送られてきた本体はもちろん折り畳み状態なので、これを開く。特殊な工具なんて必要なくてただパカっと手で開くだけ。思ったより力を入れる感じ。
その後すぐに再度折り畳みができることを確認する。この機能は自分のモチベーション②に関わるので重要なのだ。しかしここで詰まる。
手順は簡単でレバーを押しながら本体を手で畳むだけのはずだがそのレバーが最大の力を込めてもびくともしない。説明書を再度見直すが雑すぎてよくわからない。これ悩む人多いだろうと思ったのでFAQで出てないか型番でインターネットで調べると以下のような要旨の口コミ情報に当たった(記憶頼り)。

  • 折り畳むレバーが硬すぎて一度開くと二度と閉じれなくなるので気をつけてください
  • 私は万力を使ってレバーを押したところ折り畳むことに成功しました

なんということだ…いきなり重要なモチベーション②がピンチだ。しかしこれでわかったことがある。折り畳むために何か手順が足りないのではなく、力の問題である。そこで自分は一縷の望みをかけて買ったばかりの電動キックボードのレバーをガチめのハンマーでガチめに叩くことにした。そしてレバーを押せた…!折り畳むことに成功した(やる場合は自己責任でお願いします)。これにて遠征時にはハンマーを持っていくことが確定してしまった。

残りの装備品をつけるのは難しくない。ミラーなどをレンチで本体に固定すればいいだけだ。欠品なく折り畳みノウハウが最初からあれば1時間はかからないだろう(後々まだ課題はでることになる)。
とりあえず家の廊下で軽く走らせてみたら走ることは確認した(ちなみに安全機能の一部だと思うがこのキックボードは止まってる状態からアクセルを入れても走らない。蹴り進めて少しスピードを出さないと働かない。なのでテスト走行スペースが狭いと自分が蹴り進めて動いているのか自走してるのかわかりづらいため、一定のスペースが確保できるところでテスト走行するのが吉だ)。

完成図

公道走行準備編

さて、(最高速度20kmを超える)電動キックボードは法律では原付と同じ扱いなので(※時速20km以下且つ一定基準のものは免許不要になりました)、公道を走るためには以下の対応が必要だ。

  1. ナンバープレートの取得
  2. 自賠責保険に加入してナンバープレートにシール貼る
  3. ヘルメット買う
  4. 免許携帯

なお、③については自分は自転車買った時にスポーツ用のを買っていたので当初買わなかった(後述するがスポーツ用だとダメです)。④は自分は普通免許持ってるので新たになにか取る必要はなかった。
①②についてはこのあたりを参考。

www.freemile.jp

①②も簡単。①はキックボード同梱の紙を記入して市税事務所に持ってったら15分くらいではい、ってナンバープレートとボルト手渡しでくれました(なお、このとき本体を持ってく必要はない)。注意点があるとすれば最初自分は区役所に行ってしまってこれは市税事務所だよって言われてしまったので無駄足を踏みたくない人は行こうと思っている施設で対応してるか電話で確認しておくのがいいくらいだ。
②はコンビニプリンターでポチポチしてお金払うだけ。買った電動キックボードの耐久性が未知なのでとりあえず2年使えたらいいなくらいで2年にした。

ここにきてレビュー

ついに公道走行できるようになった!
ここで実際に半年使ってきて感じたことを書く。

楽しさ

超楽しい。楽しいことは大事なことだ。
ポイっと小さな板に乗ってアクセルを回せば風を切って自走していける。遊園地の乗り物が通常の生活でも乗れたらいいのに、という子供の夢を果たしてる感覚がある。モチベーション①は十分に達成できました。

走行性

この機種はスピードが3段階あって1個目は徒歩スピードだが3個目となると25kmまででて、思ったよりスピードがでる。このスピードは普通に漕いでる自転車よりは随分速く、どんどん抜く。相当頑張って漕いだ感じに匹敵する。ロードバイクよりは遅い。

満充電での走行距離はカタログスペックで最長35kmとある。電池メモリは4つあって、1つ減るとさっさと充電してしまうので実際こんなに持つかはわからないが、体感では6-7キロで1つ減るかなーと思う。自分の通常利用だと長くても一回6km程度なのでバッテリーが問題になることはない。今まで一回の走行で最長10km走ったことあるが、片道で10km以上もあるようなところは怖さがある(バッテリー切れたとしてもアナログキックボードとして帰れはするが)。

電動キックボード性能でよく話題にでる登坂性能について。家のまわりにいくつか急坂があるのと、安いものなので心配はあったが、結論を言うと今まで登れなかった坂はない。ただしスピードは徒歩レベルまで落ちる。しかしどうあれ自転車で前にしたら相当苦労しそうな急坂をバッテリーだけで登ってくれるのは驚きがあった。欲を言えばスピードも落ちない馬力があるといいが、この安さなら全然満足だ(スピードが落ちても足けりで補助してあげれば速度も問題にならない)。

最後に衝撃吸収だが、これは値段なりだ笑
カタログにはサスペンションが入ってるとあるが、本当に入ってんのかというようながたつき具合だ。小口径でエアータイヤでもないのでしゃあなし。きれいなアスファルト面なら快適に走れるが、整地でもキメが荒い面だと相当な振動になるので膝を柔らかく使ったりきれいな面を探したりと工夫するようになっていく。次買うときはもっと口径の大きい振動も少ない良いやつにしたい気持ち。不整地ではほとんど走れないと思っていい。

実用性

電動キックボードの素晴らしいところは小スペース性だ。原チャリはもちろんのこと一般的な自転車より小さい。
自分にとって大きかったことは玄関に置けたことだ。うちはマンション群の内の1室だが、平置きの駐輪場までドアを出てから徒歩で3分かかる。そこに自転車があるが、チェーンを外してうんぬんやって走り出すまでに結局合わせて5分かかってしまう。この5分が面倒で自転車にあまり乗らなくなっていたのだが、玄関にあれば建物を出た瞬間に走り出せる。しかし自転車だったら大きすぎて玄関に置けないのだ。だがキックボードなら置ける(それなりに邪魔ではあるが)。この建物さえ出てしまえばあとは目的地まで少しも歩く必要がないという楽さ・体験は意図せず買う前のモチベーション以外にもちょっとそこまで用途でつい使うようになった。モチベーション③の銭湯はもちろんのこと、病院、ラーメン屋といったメシ屋など。週2, 3回は使うようになった。

また、目的地で問題になってくる駐輪についても省スペース性のため平置きスペースさえあれば自転車が止められるところはどこでも止められるとあって使い勝手がよい。しかし問題もある。自分が生活圏で使う銭湯、病院、メシ屋は全て平置きのスペースがあるからいいのだが、逆にもう少し規模の大きい施設になると所謂機械式駐輪場になってしまい、平置きのスペースがないことがままある。電動キックボードのタイヤの形状だとこの機械式駐輪場に差し込むことができないので、駐輪場所に困ってしまう。例えば自分は神奈川は川崎の南武線民だが、仮に武蔵小杉民だったとしたらこんなに便利には使えなかっただろうと感じた。キックボードスペースは徐々に考えてもらいたいところだ。

また駐輪時、自分はチェーンをかけていない。備え付けの鍵を抜いて終わりだ。なぜならこのキックボードは鍵がないと自走せず、ただの重いアナログキックボードになるのでパクってもしょうがないからだ。これも楽なポイント。

もう一つ。電動キックボードは簡単に歩行者にもなれる。自転車やバイクは乗り降りする時に跨がないといけない。電動キックボードは最小の動きで乗り降りできる。この手軽さが意外と大きい。バイクだと降りて押しながら歩道を歩くのは幅もとるしなかなか大変だ。しかしキックボードならよほど混んだ歩道でない限り問題にならない。

安全性

今まで特に運転をミスったりしてヒヤッとしたことはない。悪路で弾かれてコケるといったこともない。ただ雨の日は使わないようにしてる。基本的に道路の端を走って右折時は二段階右折していれば自転車と同じようなもんだと思う。
なお、保安部品として付属するミラーは、あれは位置的に見えない。法を通すための飾りである。ウインカーとクラクションも片手を離さないと届かないところにあってリスキーなので実際あまり使わない。
ブレーキは最初下り坂とかでもちゃんと効くのかしらと心配していたが、しっかり効くので信頼できるようになった。

耐久性

半年乗ったまでの評価だが、バッテリーは全くへたっておらず通常走行に問題ない。
今まで起きたトラブルとしては前照灯が金具から外れてしまったのと、ブレーキランプの囲いがポロッととれて元に戻らなくなったことがあり、この辺は安さを露呈している。が、これらは瞬間接着剤でくっつけて修復できた。
また、耐久性と違うかもしれないが、振動でミラーの角度がズレがちだ。レンチで非常にかたくしめておくのがおすすめだ(どうせ見ないのだけど)。

※追記

2年弱もってる。しかし痛かったのは途中で右ハンドルのネジがバカになってしまって右ハンドルがはまらなくなってしまったことだ。これはこの製品でどうやら起こりやすいようである。自分は金具やら接着剤を駆使してなんとか使い続けているが、こうなっては普通はおしゃかにするしかないだろう。右ハンドルは常日頃締めすぎないように気をつけたほうがいい。なお、電気系統はずっと健康である。

輪行

モチベーション②を達成するために電車に持ち込んでみる。自宅から最寄駅までは自走して、少し恥ずかしいがちょっとしたスペースで折り畳み(ハンマーを使って)、元々持っていた輪行バックに入れてホームまで持っていく。

ここで気づく。重すぎる。カタログでは17.5kgとあったがもっとあるのではないか。電動キックボードは省スペースでも重量は重いのだ。
このとき誤って品川で乗り換えの必要がある電車に乗ってしまい、この乗り換えで全ての力を使い果たしてしまった。その後気合いでなんとか妻の里帰り先に辿り着いたが、二度とやらないと心に誓った。残念ながらよほど軽いモデルでない限り電動キックボードは電車持ち込みには向かない。車に積むのだったらいいだろう。

(番外)取り締り編

電動キックボードの手軽さから、つい自転車の気分で運転したくなってしまう。が、その気分で一時停止が甘かったり、(特殊小型原付でない場合)バイク走行不可の標識のところを走ってしまうと普通に捕まるので気をつけよう。その上で免許不携帯なんかやってしまうと完全にアウトだ。ロードバイクよりスピードでないんだから大目に見てほしくもなるが、禁止は禁止だ。

果たしてまだ浸透してるとは言い難い日本において各地域の現場の警察官がその法律を把握しているのか怪しいものだと思うかもしれないが、彼らは現状シンプルに(見てわかる特殊小型原付でない)電動キックボードを原付と認識している。実はそれほど複雑ではないのだ。
また、これは僕はバイクに乗ったことがないので知らなかったが、ヘルメットはなんでもいいわけではない。原付規格のものをつけなければならない。(自分は警官に一度これ自転車用笑と指摘されてちゃんとしたものを購入した)